使い捨てマスクのいろんな上手な選び方

業務用 使い捨て衛生マスクの上手な選び方

社長

日本の産業用のマスクには国家検定基準があります。
ところが、医療用・一般用のマスクには、国家検定規格はありません。

そのため2003年の鳥インフルエンザ(SARS)流行したとき、
日本に医療用、一般用のマスク基準がないため、
「N-95」以上のマスクを使うように 厚生労働省は通達をだしました。

「N-95」はアメリカ合衆国のNISOH規格です。

このように、日本では産業用マスク以外に規制はなく、マスクは雑品の扱いになっています。
誰でも自由に生産し販売できます。

もちろん、薬事法に抵触するような表現は取り締まりの対象になります。
しかし、使用者に誤解を与えるような、医療用具であるかのような表示が結構あります。

そして、価格面でも注意が必要です。
例えば、鳥インフルエンザ(SARS)が話題になる時には、ネットでも6倍以上の値段が付いて販売されています。

ところで、マスクの選ぶ時に、 産業用・医療用 あるいはそれに近い製品を 安心と思うのは間違っています。
産業用・医療用マスクを使うと息苦しく、一般の作業向けではありません。
肺が弱い方は呼吸困難を起こす恐れがあります。

また、業務用のマスクの選び方は、一般の方の人気を意識していません。
けれど、制服のスマートさや機能性は 社員の士気や応募におおきく影響を与えます。
そのことから 見た目を気にする使用者の目線も必要です。

こんなマスクにご注意!

隙間から異物

・すきまがある

顎、鼻、頬は隙間ができやすく、マスクを装着しても異物は侵入します。
立方体型で顔にフィットするものを選びましょう。

・息苦しい

N95マスクや医療用マスクは密着率・密封性が高いですが、息苦しいのは欠点です。
日常生活では長時間使用に適した、声が篭らず、話しやすいマスクが人気です。

・使い捨てではない

鼻水や唾液がマスク裏に付着しますので、
衛生面からは使い捨ての方がよいとされてます。

・耳が痛くなる

通常のゴムひもは耳が痛くなりやすいため、
耳に優しい平ゴムやソフトタイプのゴムがおすすめです。

上手な選び方

使い捨てマスク上手な選び方
使い捨てマスク上手な選び方

・不織布マスクは 現在マスクの主流です。

一般的によく使われているガーゼマスクと比べてみると、
不織布はガーゼより目が細かく異物を通しません。
花粉で実験しても不織布マスクの方が良い結果がでます。

ガーゼも重ねれば性能に差はありませんが、高価になります。
また、ガーゼは洗って再利用できますが、衛生面からはあまりおすすめできません。

・3段ギャザーは 息苦しさがありません。

伸縮3段ギャザーは顔に合わせて空間を作ります。
そのため、長時間使っても息がしやすく、会話ができます。

・ウイルスは湿気に弱く、激減します。

不織布には保湿効果があります。喉の湿度が上がれば、
湿気に弱く冬に流行するウイルスは激減します。

・不織布を水につければ、保湿効果が高まります。

水につけて使えば、保湿効果はさらに上がります。
また、乾燥や冷気から鼻の粘膜を守ります。

・耳が痛くなりにくいゴムがあります。

耳掛けタイプ
平ゴムや柔らかいゴムを使用。長時間つけても耳が痛くなりにくいです。
頭掛けタイプ
ドクタースタイルで耳にゴムが当たりません。平ゴムでしっかり頭に固定でき、作業中んほマスクのズレ落ちを防止します。

・洗うより捨てる方が衛生的です。

風邪をひくと、咳や鼻水など、ウイルスなどえお含んだ分泌物を撒き散らします。マスクの裏に付着した鼻水や唾液は、洗うより使い捨てが衛生的です。

なお、不織布マスクはもともと安価なため、使い捨てても負担がありません。

【使用方法】

1.鼻部ワイヤーを上にして鼻に合わせて押さえる。
2.プリーツを伸ばし、顔に合わせて調整。
3.使用後は、新しい物と交換。

不織布マスクとは

不織布とは、織らない布です。編物・紙・フィルムでもなく、繊維同士を結合させたきめ細かいシートです。

特徴

繊維一本一本で構成されたシート状です。繊維はどんなものでも使え、また織布に比べて生産性が高く、コストの負担が少ないため、一般に安く販売することができるのです。

一般的な用途

・衣料(芯地、ブラジャーカップ用芯、肩パット、イベントジャンパー等)
・防護用衣料(実験着、防塵マスクなど)
・フィルター(エア・液体フィルター)
・医療用(手術着、覆布セット、お土産用パット、ウェットティッシュ等)

形によって選ぶ、平型・ギャザー型・立体型

1.平型衛生マスク
  ガーゼマスクが主流の平面的な形です。
  日本で一般に販売されているマスクは、ガーゼを折り重ね、耳に掛けるゴムが付いています。
  ギャザー型に比べて、最初につけた時の装着感がいまいちです。
  けれど、使っているうちに顔になじんでくるので、好まれています。

  ガーゼの特徴として繊維がほぐれて散るため クリーンルームなどではガーゼマスクは使われていません。
  食品加工場などで使われる程度です。

  また、業務にガーゼマスクを使うのは女性には人気がありません。
  唇に平型のガーゼが接触してしまうため、女性が使うと口紅やファンデーションがついてしまうためです。

  けれど、個人的には人気があります。
  その長所は、風邪を引いたときや乾燥しているときに、温かく喉の湿度を保てるため、風邪の予防に適しているためです。

  なお、花粉症のためにガーゼの間にフィルターとなる不織布を挟んだもの、
  不織布マスクで主に使われるノーズピース使ったもの
  さらに、ほお当たる部分に針金を縫いこんだものやプラスチックのカップを内蔵したものもあります。

  そして、忘れてならない 西日本で愛用者が多いナイロンマスクです。
  中年以降の主婦を中心に西日本では人気があります。
  ナイロンマスクは不織布やガーゼをナイロンで覆って作られたものです。
  ガーゼマスクに比べて、保温は弱いですが何度洗っても白く。
  色あせ形崩れしないのが人気の秘密です。

2.ギャザー型衛生マスク
  不織布でできており上下に開いて、口もと広々、呼吸も楽なギャザーになっているマスク。
  顔の大小にかかわらず調整でき、顔になじむのが特徴です。

  業務用では不織布を用いたギャザー型マスクが、現在主流となっています。
  けれど、医療で使われる印象が強く、
  業務用以外では 一般の人がギャザー型マスクを使うのは、最近まで多くはありませんでした。

  これが一般に普及したのは花粉症の人が使うようになってからです。
  花粉を防ぐには使い捨て不織布マスクが一番よかったとのデータが示され、
  ガーゼマスクに不満があった人が使うようになり、急速に世の中にひろまりました。

  ギャザー型マスクは不織布でできており、
  蛇腹状に折りたたんだ状態で、熱あるいは超音波などによって溶着しています。
  使うときにはギャザーの蛇腹を広げ、鼻から顎までを覆うようにして使うと効果的です。

  これらギャザー型不織布マスクのほとんどは使い捨てです。

3.立体型衛生マスク
  顔のラインに沿った形になっており、立体の不織布マスク
  別名、キャシャーンマスク、カラスマスク、アヒルマスクともとも呼ばれています。
  不織布マスクの真ん中の横に 針金などを使い口と鼻の前に隙間を造り、
  そのため会話がやりやすく、口紅がつかない特徴があります。

  欧米ではよく使われています。
  しかし、その形のために日本では人気がなく、業務用以外はほとんど使われていません。

用途によって選ぶ、作業用と一般用

用途 検定基準 種類
作業マスク あり A.産業用(防塵(ぼうじん))マスク:  レスピレータ respirator mask
  工事現場で粉塵(ふんじん)などを吸入しない防護目的。
  一般的にはカップ型のマスクを 防塵マスクと呼ぶことが多い。
使い捨て衛生マスク(広義) なし B.医療用マスク:             サージカルマスク surgical mask
  医療現場で異物を吸入しない衛生目的。
  外科用マスク・風邪用マスク・花粉用マスク・ハイテクマスク(N95)
  ・濡れマスク・帯電フィルターマスク・吸着分解マスク
C.使い捨て衛生マスク(狭義):     フェイスマスク face mask
  自らが唾液など異物を飛散させない。
  食品加工工場、一般的なクリーンルーム、
  検査、医療、医薬、介護、配膳などを扱うときに使われる。
  一般用マスク 一般の人が日常的に使うガーゼマスクもこの分類に入る。
  高機能から低機能まで製品の巾が広い。
  低機能なマスクは鼻部ワイヤーもなく、使い捨て衛生マスクの中でも
  素材が安く、顔への密着も低い。
  最も簡便で不織布が1枚でできているマスクは、
  簡易マスク、紙マスクと呼ばれる。

構造によって選ぶ、織布・不織布

使い捨て衛生マスクは、フィルターで口や鼻を覆うことで、花粉などの微粒子が体に入るのを防ぎます。
そのためには、フィルターはきめ細かい方がよいし、マスクは顔に密着させた方がよい訳です。

その使い捨て衛生マスクには、素材の違いで、織布マスクと不織布マスクがあります。

1.織布マスク
  昔からあるタイプの衛生マスク。
  目が粗いガーゼやナイロンを複数枚重ねあわせ、更に口に当たるところにガーゼを使っています。
  ガーゼを重ねあわせて、分厚くなりますが、不織布タイプに比べて呼吸は楽です。
  しかし、顔に密着するので 化粧が落ちるところが、いまいちです。

2.不織布マスク
  「不織布」は、「織っていない布」で、繊維同士を結合させてシート状にしたもの。
  加工でシート状にするため密なものから隙間の多いものまで、
  厚みや柔らかさなどは、顔に合うように自在に立体的に加工できる利点があります。

  はじめのころは防塵(ぼうじん)マスクとして使われていました。
  最近は機密性が高いので、花粉対策や医療用に使われることが多くなっています。
  例えば、このタイプで最も知られているのは、「N95マスク」です。

  また、不織布マスクには色々なマスクが開発されています。

  ・鼻の部分の隙間をなくし、外気や呼気が漏れるのを防ぐすノースブリッジがついたマスク
  ・通気の悪い不織布を使いメガネの曇るのを防ぐマスク
  ・長く使うことができるように抗菌加工されたマスク
  ・保湿・花粉カットの為に濡れ多フィルターを挟み込むマスク
  ・光の反射を防ぐように工夫されたマスク

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