マスクは昨年、家庭用マスクの流通在庫が多く、まだまだ 蓄積していたことなどから 市場は縮小しました。

けれど、2011年は2010年の夏場が 猛暑であったことから花粉の飛散量が多く、
一般的に市場は わずかに 拡大が見込まれています。

しかし、ふたを開けてみると 1月は宮崎県の新燃岳噴火噴火によりマスク需要が急増!
例年のインフルエンザ対策用のマスクとは別の動きで 九州南部の霧島連山 による
火山灰による健康被害対策のため 多くの方がマスクを購入されています。

さらに、東日本大震災が起った3月 放射能被害を心配しての マスクが爆発的に売れています。

関東圏を中心に、放射能対策として大きな需要が発生、
この震災によるマスクの売れ行きは、大手マスクメーカー・販売会社で前年の約3倍。

そのピークは3月17、18の両日であったと発表しています。

なお、阪神大震災当時、売り上げは前年の約15%だったので
東日本大震災は被災地の範囲が広いため、 阪神大震災以上の需要が発生したと思われます。

加えて、被災地復興支援でボランティアの安全のため ゴーグル、マスクは必需品となり、
被災地での 放射性粉じんを防ぐマスクや がれき処理などの際に着用する防じんマスクが
自動車関連工場などでも生産再開に伴い、販売数量が想定を上回こととなりました。

この結果、ある防じんマスク大手は、 既に今年2011年12月期の利益が
前期比約30%増のなるとの 見通しを発表しています。

付け加えて、今年夏から販売された 対象年齢が1才6ヵ月からの使い切りタイプの幼児用マスク、
一般の子供用よりもさらに小さいサイズのマスクですが、
大手通販サイトの 「子供用マスク」のカテゴリでは トップの売上、
マスク全体の売れ筋でも 第2位なっています。

ところで一面、マスクはドラッグストアなどでは、 多くは返品が認められている季節商品扱いです。
そのため、収益はかなり厳しいところもあり、
大手メーカーでも、このマスク生産から撤退したところもある状況です。